2014年10月10日

平成26年9月19日~21日 復興応援交流ツアーinふくしま  報告その1

被災地視察
南相馬市から避難し、浜松市内在住の加茂さん新妻さんと静岡市内在の遠藤さんのふるさとを一緒に訪問し、加茂さんたちの案内で南相馬市の被災地を視察しました。
南相馬市在住の新妻さんの父、完戸さんも現地を案内してくれました。完戸さんも震災により浜松市内に避難し、南相馬に戻った方です。

南相馬市商店街。かつては南相馬市一番のにぎわいでしたが、震災後は壊れたままの建物や営業していないお店のシャッターが目立ちます。



人の住んでいない家では草や植木が伸び放題。ここにお住まいだった方は、「たまに帰っても荒れてしまったしまった庭を見ると悲しくなってしまう」とおっしゃっていました。また住みたいという気持ちもあるけれど、生活の不便を考えるとまだ帰ることができないと・・・・



よこちらは帰ってきたときに草刈りをしてきれいにしているけれど、原発から20KM圏内のため、まだ生活することができないそうです。
近所のお宅では地震で落ちてしまった屋根瓦の修理ができないままになっていました。





沿岸部では道路の脇にがれきや土嚢が集められていました。
家の基礎部分だけが残っていたりする様子を見ることもありました。



家屋の解体工事などがあちらこちらで行われています。



岩手県陸前高田市の一本松は有名ですが、南相馬市にも「奇跡の一本松」がありました。



「みちのく鹿島球場」では、避難してきたほとんどの方が亡くなったそうです。
市指定の避難所になっていたため、多くの方が避難されましたが、そこに大津波がおしよせ、バックネットによじ登った5人ほどが助かったそうです。
壊れたフェンスや草だらけのグランド、入口には犠牲者の慰霊碑が建っています。




復興施設見学
完戸さんたちの自宅があった場所(津浪で流されました)2.4haを活用した、太陽光発電とドーム型の植物工場「南相馬ソーラー・アグリパーク」を訪問。





地権者は市に土地を提供し、市が施設を造り、民間が運営する方式。生産した野菜は、スーパーなどで販売し,自然エネルギーを学ぶ場所としても活用されています。
手動の水力発電を体験



太陽光で発電した電気を「電気自動車」に充電してその電気を使ってベーコンを焼き、野菜工場の野菜でサンドイッチをつくりました。1人4枚ずつをアッという間に完食です。





交流会
イオンスーパーセンター南相馬店さんで『「浜松」×「南相馬」復興応援交流会inふくしま』を開催しました。
支援していただいた「浜松の餃子」や「浜名湖のアサリ」、「お茶」、「花」、「銘菓」、「グッズ」などを振る舞い、マジックショーやアートバルーン作りで楽しい時間をすごしていただきました。






感謝のメッセージ  南相馬市の桜井市長も駆けつけてくださいました。






ボランティアの皆さんで記念撮影。大勢の来場で大変でしたが、南相馬の方々によろこんでいただくことができて、満足感でいっぱいの笑顔です。



ニ本松市へ

南相馬市から内陸部の二本松市へ向かう途中では、いたる所で「除染」作業が行われていました。
車の通行しているすぐそばにも汚染土を入れた土嚢が置いてありました。




  


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2014年10月10日

平成26年9月19日~21日 復興応援交流ツアーinふくしま  報告その2

農家民宿

自家栽培の野菜や自慢の料理でのおもてなし。どの民宿でも食べきれないほどのごちそうでした。
二本松市のことや浜松市のこと、復興についてのお話など、おいしい料理とほろよい気分で、いつまでも話は尽きません。



朝ごはんもすごいボリュームです。



農家民宿「田ん坊」さん。
実りの秋、周辺の景色にも風情があります。




農家民宿「山の家」さん。
かつては蚕の飼育もしていた大きなお家です。敷地内には立派な「お蔵」もあり、自家製の野菜やご家族とのふれあいで楽しい思い出がたくさんできました。




NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会さん
協議会が運営する「道の駅」ふくしま東和に集合して、事務局長の武藤さんから原発事故による影響や現在の様子、農家の安全への取組などのお話をしていただきました。



計測器を使って放射線量を測る体験をしました。
屋内と屋外、屋外でも場所によってかなりの差がありました。
雨水が流れ込む排水路では、かなり高い数値が計測され、皆さん驚いていました。





菌床栽培された「なめこ」の収穫体験、株元を持ってポッキリ!手で簡単に収穫できました。「なめこ」はヌルヌルしたイメージですが、洗って水にぬれる前はさらっとしているという説明にびっくり!!



収穫したなめこのパッキングも体験、スーパーで見る風景ですが、手順を聞くとなかなか奥が深い!かなり真剣にワクワク・ドキドキの初体験でした。




「なめこ」たっぷりの味噌汁をごちそうしていただきました。
しゃきしゃきした食感でおいしかったです。



この「ご縁」をいつまでも・・・・
浜松市の福市長「家康くん」人形をプレゼント



ワイナリー
「ふくしま農家の夢ワイン株式会社」は8名の農家の方々が立ち上げたワイン醸造会社です。
ぶどうの木を植える作業、事務所や製造工場作りから始まり、ワイン造りの勉強・許可の取得などの製造に向けての手続きを進めていったそうです。活動は始まったばかりですが、斎藤誠治社長を始め全員がより良いワイン造りをし、地元の方々に貢献していきたいとの想いで頑張っています。お取り寄せもできます。







震災後東和地区のりんごなかなか売れなくなってしまい、りんごのお酒「シードル」造りも始めたそうです。



リンゴジュースやワインを飲みながら地元の野菜たっぷりの焼きそばや餃子、フレッシュトマトで昼食。






帰りのバスで感想を一言ずつ



ボランティアの皆さんからは
もっと福島の人の力になりたいという気持ちが強くなった
自分の目で見ることができてよかった
初めて接客をしたが喜んでもらうことができてすばらしい体験ができた
ずっと気になっていたが訪問したのは初めて。この体験を周りの人に伝え、自分にできることを考えていきたい。
いろいろな人と出会うことができてよかった

同行してくれた新妻さんからは
ボランティアの方々がふるさとの人たちとふれあってくれたことが嬉しかった。
応援をしてくれた皆さんは大変だったと思うが、南相馬や応援してくれた皆さんが笑顔になれたツアーに参加してよかったという感想をいただきました。

ボランティアの皆さん、支援をいただいた皆さん、福島での活動に協力してくださった皆さん、ありがとうございました。
被災地の方々は「忘れられるのがつらい」とおっしゃっています。
私たちは思いを寄せ続け被災地や被災された方々を応援していきます。











  


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